混迷するウクライナ情勢。
その中で、少し希望が持てそうなニュースが飛び込んできた。
[13日 ロイター] - ロシアとウクライナの当局者らは13日、ウクライナ紛争を巡る交渉でこれまで最も進展があったとの認識を示し、数日内に何らかの成果が出る可能性に言及した。
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-progress-idJPKCN2LA0MH
また、これについては米国政府からも、その予兆が見られるとの報道がある(ただ今でもプーチンの狙いはロシアの破壊にあるとは言っている。)。
https://nypost.com/2022/03/13/fourth-round-of-ukraine-russia-peace-talks-expected-monday/
ここで改めて双方の要求を整理すると(第3回交渉内容より抜粋)、
ロシア
- 中立的地位(NATO加盟断念)
- 非武装化
- 非ナチ化
- クリミア半島におけるロシアの主権承認
- 親ロ派の2つの「人民共和国」に対し、東部2州全体の領有を認める
ウクライナ
- 即時の戦闘停止
- ロシア軍のウクライナからの速やかな撤退
https://www.asahi.com/articles/ASQ38733XQ38UHBI01X.html
ということになる。
ここから何らかの進展がありうるということであれば、常識的に考えれば、ロシアが一部要求の取り下げ(若しくはトーンダウン)た、ということだろう。*
*避難ルートの設置など、元の主張とは別の面での交渉が進展、という意味であればこの限りではないが。
上記のように考えた場合、どの条件がその対象となるのだろうか。
これも常識的に考えれば見えてくる気がするが、そもそも意味不明な2と3は取り下げの対象になることが必要条件でないと、この交渉に進展が有り得るとは思えない。
そうすると、1,4,5は主張として残し、その代わりにウクライナ側の1,2(これは全面的にとはいかないだろうが)を受け入れて停戦交渉を進める、ということになるのだろうか。
それなら、(素人目線では)あり得る気がする。
ただこれは、不当な侵略を受けたウクライナに、彼らが身命を賭して防衛を試みている領土を明け渡す、というオプションが有り得る、というのが前提になっている(素人の)想像に過ぎないので、そんなことは絶対にない、ということであれば、また違う展開を見せるのだろう。
状況を注視したい。
以上。