柔術

学び① シッティングガード(カラーガード)のコツ

序論

試合序盤の下からの攻め(ガード)には大きく2種類ある。

シッティングガード(カラーガード)とオープンガード。

後者はオープンガードそのものというよりは、片襟片袖とか、スパイダーとか、デラヒーバとか、それぞれ名前が付いているガード単位でパターンを覚えようと日々努力する人が多いと思うが、前者のシッティングガードについては、何となくただそれっぽく座っているだけ、という理解度の人が多いのではないだろうか。(私もそうだ。)

しかしそれではもったいない。

この2つのガードは有機的につながっており、どちらかの理解が欠けていれば相手は必ずその隙をついてくる。

となれば、少なくともある程度のレベルまではシッティングガードを持ってこなければならない。

それが今日の学びだ。

本論

ガードの目的

狙い、といってもいいかもしれない。

私の理解は以下の2つだ。

  1. 相手に攻めさせない
  2. 隙きを見て攻める

まず1だが、これは当たり前。トップにいる選手は必ず攻めてくるので、それを下から制する必要性がある。これは全てのガードの基本。

そして2。どんなガードにも言えることだがそこからの攻めの展開がないと広がりがなくジリ貧になる。

ではこれらを踏まえたコツとはどのようなものとなるか。

ガードのコツ

姿勢

これはとにかく前傾。

少しでも後ろに反れば相手に押し倒されること必定なので、これは分かりやすいだろう。

グリップ&引き

グリップは対角の片襟。*
*袖を取るのは難易度が高い。(そもそも相手は手を掴ませないように引いてくるから。)

片襟(出来るだけ奥襟)をしっかりと掴み、自身の右後方に向けて引く。
このときのポイントは少し体をずらすことだ(右手で左襟を掴んでいるときは相手の左側)。

これは何故かというと、以下のThomas先生の動画にもあるように、このガードからのスイープとしてまず狙うべきポイントが、相手の前方(自身の右後方)への崩しにあるからだ。

その際に自分が相手と正対していると、相手が崩れてくる方向に自分がいるわけで、完全に自滅する。

また、このとき右足で相手の左足を払う(蹴り込む)ようにすれば、より成功確率が上がることも付言しておく。*
*引くタイミングでも姿勢を前傾のまま崩さないことも忘れずに

相手への対処

あくまで上記の動作が基本なので、まずこれを狙いにいくというところは良いと思うが、当然相手も色々と手を打ってくる。

次はその場合の対処についてだ。

前傾のままスイープに耐えられた場合

これはシンプルに引き込みがうまく行かない場合だ。このときはシンプル、引いてだめなら押してみろ。空いている左手で相手の右足首(かかと)を掴んでからのアンクルピック。

上体を起こしてスイープに耐えてきた場合

潜り。

上体を起こした相手は、必然的に下方への意識が薄れる。(上に相手を引こうとしているのだから当然だ。)

その時は寝かしている左足を伸ばし、相手の股下にスライディングしていき、真下に潜り込んでからsingle Xを取りに行く。

外側から絡んでデラヒーバに行ってもよい。

https://www.youtube.com/watch?v=NeBDOVxGFVA

襟を掴みに来た場合

相手が右手でこちら側の右襟を握ってきた場合、上記対策は使えなくなる(自身がピン止めされるから)ため、右手の袖口を取り、横に倒れ込むような形で寝てしまうのが良い。

そのままであれば片襟片袖になるし、左足を絡めばラッソーになる。

足(首)を掴みに来た場合

ピン止めされるのは上記に同じだが、この場合は引きつけの方向を真下に変え、相手もピン止めしてしまえば良い。

硬直状態になるが、こちら側は相手にぶら下がればいいので、特に体力は使わない。

消耗して動きが鈍くなり、別の手を打ってきたときに反応すれば良い。

グリップを外しに来た場合

意識が上にいくので、潜りorデラヒーバ

結論

今の理解はこんなところ。

うーむ、奥深い。。

以上。

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