序論
YouTubeチャンネルのススメ。
本日は、関西のABCテレビが運営するYouTubeチャンネル「ABCテレビニュース」を紹介する。
https://www.youtube.com/c/abcch6
本論
ここでも特に印象的であった2本の動画を紹介する。
① 強度行動障害の男性と家族の日々① ~ 受け入れ先がない現実 ~
https://www.youtube.com/watch?v=4eQAcEsTqgQ
滋賀県に住む和田泰代さん。
彼女は重度の知的障害と強度行動障害*を抱える18歳(当時)の息子・智泰さんと夫との3人暮らし。
*強度行動障害とは、自閉症の人などに表れる二次障害で、自傷行為や物をたたくなどの行動をとってしまう障害のことをいう
この動画では、重い障害を持つ我が子の介護に必死に取り組む和田さんの日常と、我が子を思うが故に手放さなければならない(施設に預けなければならない)という葛藤の中で生きる姿が描写される。
ずっと面倒を見たいけれど、(肉体・精神が限界を迎えてしまい)これ以上見られない。
預けたいけど、(受け入れ先がなく)預けられない。
障害を持つ子を育てるというのがどういうものなのか、非常に考えさせられる一作だ。
② 障害のある子をわが子に 特別養子縁組で育む家族の姿 生まれて良かったというメッセージを
育児放棄された重い障害を持つ子供たち。
そして、その子供たちを特別養子縁組という形で我が家に迎える養親たち。
そんな2組を結びつける役割を果たしているのが、自身もダウン症を抱える子を養子として迎え入れた幼稚園延長の松原宏樹さん。
彼は、出生前に我が子の障害を知り、ときに自殺すら考える母親のSOSを拾い、「これから」を決める過程で、どうしても実親が育てられないという結論に至ったとき、子に恵まれない等の要因で特別養子縁組を望む人たちにを結びつける。
この動画では、彼の活動と、彼が実際にお子さんを結びつけた養親の方の日常をピックアップしている。
私が本作に深い感銘を受けたのは、養親となった人が、子の実親に対し、我が子を手放すという判断を下したことに共感はできなくとも、なんとかその気持ちを理解しようと葛藤している姿をしっかりと描いているからだ。
先程とテーマが近いものがあるが、実親に「育てられなかった」子の現実も知ってほしい。
結論
障害を持つ子の子育ての実情など、普段の暮らしの中では「見えない」部分にスポットライトを当てるのが報道機関の重要な役割であると感じる。
下らないワイドショー・情報番組でお茶を濁すのは、もうやめにしよう。
以上。